空室対策で使う入居者募集【チラシVSネット】写真や手書きPOPのマイソク4選

賃貸アパートの経営をおこなっているあなたは、日頃から空室対策のためにさまざまな営業方法を模索されていることでしょう。
あなたもこんな悩みがありませんか?
- チラシやインターネットによる営業を検討しているものの、手順がわからない
- 効果やメリット・デメリットを理解せず闇雲におこなうと、費用対効果わからない
また手書きのpopチラシに関するアイデアなどもあわせてお伝えしていきます。
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入居者募集の方法|インターネットとチラシのメリット・デメリット
現代の不動産投資において、不動産のポータルサイトなどに物件情報を掲載してもらうのは不可欠な方法といえるでしょう。
ただし、インターネットは不動産仲介会社に訪れていただくための方法という意味合いが強いです。
実際には、入居希望者がインターネットで検索して気になる物件を見つけたあとに詳細を知るため、不動産会社に直接おもむきます。
また大学生が住む傾向が強いエリアの場合は、大学が認定する不動産会社があります。
学生向けの賃貸物件の場合には、そうした不動産会社に仲介を依頼するようにしたほうがよいでしょう。
リピーターがついていたり、大学側から認定されていたりする不動産会社の多くは、インターネットとチラシの双方を利用します。
できるなら、ご自身の物件情報に関してもインターネットとチラシを併用するようにしましょう。
インターネットでの入居者募集方法
まずは基本となるインターネットの募集方法です。
ウェブサイトで物件情報を掲載するためには、主に以下ふたつの方法があります。
- オーナー様自身のウェブサイトに掲載する
- 仲介業者を経由して全国的な不動産ポータルサイトで掲載する
オーナー様自身のウェブサイトに掲載する場合、ご自身でウェブサイトを作成する必要があります。
1.不動産仲介業者を探す
すでに仲介業者を利用されている場合は、この手順は飛ばしてください。
2.仲介業者のウェブサイトに掲載を依頼する
仲介業者のウェブサイト上で、ご自身の物件を入居者募集の物件として紹介してもらいます。
3.全国的な不動産ポータルサイト(賃貸情報検索サイトなど)に掲載を相談・依頼する
仲介業者のウェブサイトに物件情報を掲載してもらうためには、宅建免許が必要になります。
そのため、基本的にはオーナー様自身が依頼することができませんのでご注意ください。
賃貸経営をおこなうほとんどのかたは不動産仲介業者を介して、ポータルサイトに掲載を依頼してもらうという形をとっています。
チラシでの入居者募集方法
チラシによって入居者を募集する方法は主にふたつ。
1.物件や募集看板の横などに設置しておく
近所に住んでいたり、たまたま通りがかったりした人に、関心を持ってもらうために効果的な方法です。
2.入居の可能性がある人に配布する
「ポスティング」と言われる方法です。
ポスティングは世間的なイメージでは、非効率な宣伝手段だと思われがち。しかし、新たに引っ越しを考える人のなかには、不動産会社のリピーターになる場合も多いです。
インターネットとチラシのメリット・デメリットを比較
媒体 | メリット | デメリット |
インターネット | 掲載までの手順が早い。 多くの人に情報を伝えられる。 一度に複数の物件情報を掲載できる。 |
掲載費用がかかる。 他の物件が多数あるため差別化が難しい。 ネットを利用しない世代には見られる機会がない。 |
チラシ | 高齢者などのネットを利用されない人に有効。 他の不動産との差別化をしやすい。 エリアを絞って広告を打つことができる。 |
作成に時間がかかる。 印刷費やポスティングの人件費がかかる。 紙面のため、限られた情報しか伝えることができない。 |
ポータルサイトによっては、オプションをつけることで他の物件との差別化ができるのも大きなポイントです。
ただし費用もそれなりにかかるため、利用前には必ず費用対効果を考えるようにしましょう。
またオプションをつけない場合には、物件そのものの魅力で他の物件と競争することになるため注意が必要です。
空室対策の効果が見込める「マイソク」のアイデア
チラシのような物件の所在地や、賃料といった物件情報を詰め込んだ入居者募集を目的とした紙面を「マイソク」と呼びます。
このマイソクを作成する目的は、新しく入居者となる人に向けて物件情報を伝えるだけではありません。
不動産仲介業者に対しても、どのような物件なのか? お客様に紹介するための情報源にもなります。
そのため、チラシよりも情報が詳細になるケースがほとんどです。
不動産仲介業者の営業に「この物件なら成約に結びつけられる」と思えるようなマイソクをつくることが大切。マイソクをつくるうえで、入居希望者と仲介業者にとって重要なポイントが4つあります。
1.正確な情報を記載できているか
情報の更新日なども記載したうえで、正確な情報であるかなどを常に確認するようにしてください。
マイソクは内見者を増やすために必要な媒体です。
「空室が3階と書かれているのに本当は1階だった」といった誤った情報を伝えてしまうのはNGです。
また、部屋によって賃料が異なる場合など、金額が入れ違いにならないように注意しましょう。
せっかく内見に訪れた入居希望者が離れてしまいます。しっかりと不動産仲介業者のかたと連絡を取り合うことも大切です。
2.物件の魅力がはっきりしているか
大学や最寄り駅までの近さがウリの物件なのか、周辺施設が充実しているのかなど、物件の魅力を明確に記載しましょう。
ただし不動産の広告においてはいくつもの “ルール” があるので注意が必要です。
「至近」といった主観的で曖昧な表記は違反となるため注意が必要です。
3.見やすいレイアウトになっているか(写真を活用できているか)
物件の情報をつめ込みすぎて、文字が多い資料だとお客様も見づらくなってしまいます。文字で魅力を伝えても、内見された際に「イメージと違った」と思われることもしばしば……。
写真を上手に活用してマイソクを充実させましょう。
写真に自信がないかたも、DVDで学べる一眼レフカメラ教室もあります。
趣味と実益を兼ねた一眼レフカメラ教室は、新しい趣味にもなると思いますよ。
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4.仲介業者に必要な情報が入っているか
とくにマイソクで重要なのが仲介業者にとって必要な情報が記載されているかどうか。
募集条件やカギの場所・担当者の連絡先といった情報を記載していないと、内見者を獲得しても成約に結びつかないケースがあります。
また仲介業者の営業マンにとって注目しているのが「広告料」という項目です。これは成約後の報酬金額のことを指します。
成約へのモチベーションにつながっているため、欠かせない項目です。必ず記載するようにしてください。
PCでマイソクを作成する
マイソクを作成するためには、ある程度の手間がかかります。
実際にマイソクの作成を代行してくれる会社なども数多くありますよ。
またご自身でマイソクを作成する際には、インターネットでマイソクのテンプレートを探すところからはじめるのもオススメです。
「マイソク テンプレート」で検索するとたくさん出てきます。
手書きでマイソクを作成する
他のチラシとの差別化を図るために有効な方法が “手書きによるpopの作成” です。
手書きでの作成の場合は、色合いやレイアウトなどを自由に定めることができます。
手書きの印刷物は、機械で印刷されたものに比べて温かみがあり、注目を集めやすくなります。
ご自身で作成するのに自信がないというかたは、代行業者に依頼してもよいでしょう。
参考になるチラシを写真つきで紹介
実際にチラシやマイソクをつくるうえで参考となるものをご紹介していきます。
埼玉県草加市で、優良賃貸物件情報があったので紹介します。
北千住・浅草・押上まで直通、2室とも角部屋です!
use-kへDM、もしくは直接図面連絡先へお問い合わせください!!#アパート #新築アパート #賃貸 #物件情報 #不動産 pic.twitter.com/Ncmd0S1p5u— うすけ@物件探しのパートナー (@_use_k) April 16, 2019
空室番号もわかりやすく、仲介業者も迷いなく営業にいどめることでしょう。
https://twitter.com/Tjsj62wFGxARKmA/status/766963301947363328
資料を手にした入居希望者が関心を寄せてくれることでしょう。
【手書き風 VS イラスト】
どちらに住みたい?!2つの間取り図をわかりやすく解説!風合いの違いなど、お楽しみください! https://t.co/l6OJ75Y3UB#手書き #イラスト#シーブリッジ #cbridge #不動産広告 #不動産チラシ #間取り図作成 #間取り図 #販売図面 #CGパース #ギャラリー #不動産販促 pic.twitter.com/prLJlXZpup— 株式会社シーブリッジ (@cbridgecg) February 28, 2018
架空ながら家具なども描かれており、入居後の生活をイメージさせてくれます。
世田谷をまち歩き。不動産調査してます。駐車場が意外と安い、不動産広告が手書き、#建築 #不動産 pic.twitter.com/QyzlxT2YLr
— 野々垣 賢人 | 創造系不動産 (@nonogakikento) November 17, 2018
こちらは店頭に貼っている手書きの募集図面の例です。
実際にチラシを作成して印刷、ポスティングする方法とは
実際に作成したチラシやマイソクを活用するためには、印刷とポスティングという手順を踏む必要があります。
印刷方法
印刷するための方法は主にふたつ。
- 自分で印刷
- 業者に依頼
業者に依頼する場合、キレイに仕上げてもらえますし大量の印刷をやってもらえるので手間がかかりません。
業者によってはテンプレートを用意してくれているところもあるので、依頼する場合は作成前に確認しておきましょう。
代表的な業者は以下のとおりです。
ラクスル:https://raksul.com/
プリントパック:https://www.printpac.co.jp/
プリントアース:https://www.inkart.jp/
利用される業者によって納品までの日数が異なりますので、事前に確認しておくようにしてください。
ポスティング方法
ぜひ知っておいてもらいたいポイントが “ターゲットを絞る” という点です。
賃貸物件におけるポスティングは、あなたの物件と同等レベルの物件居住者を対象にします。
あなたの物件のほうがグレードが高いと思われた場合、内見につながらない可能性もあるでしょう。
しっかりと連絡を取り合うことによって、ターゲットやエリアを絞ることがスムーズになります。ターゲットやエリアが決まったあとは、継続的にポスティングをおこなうようにしてください。
ほかにもファミリー向けの物件の場合には、大型連休の前を狙うことで内見につながりやすいという傾向もあります。
最近では不動産専門のポスティング業者などもあるため、利用するのも手です。
チラシやインターネットの空室対策をやる前にすること
賃貸アパートのオーナーにとって、空室対策として悩む点はいくつもあることでしょう。
- 空室になってしまっている原因を探る
- できる限り内見者を増やす
このふたつが空室対策のカギになります。
空室になってしまっている原因を探る
- 家賃設定などの募集条件に問題がある(敷金や礼金、契約更新料など)
- 物件(建物)自体に問題がある(築年数や間取り、設備など)
- 内見者に与える印象に問題がある(自転車置き場や郵便ポスト、外観の印象など)
- 広告宣伝に問題がある(インターネットやチラシなど)
いくつかの問題が原因となって空室を招いてしまいます。
内見者を増やす
空室期間を軽減するためには、物件や建物に訪れる内見者の人数を増やす必要があります。
内見者が増えない原因は、広告宣伝の問題に該当するはずです。
賃貸経営をされているオーナーの多くが、インターネットやチラシなどを利用した営業をおこなっています。
多くのオーナーが利用しているからこそ、差別化を図るチャンスがあるということです。
空室対策の鉄板設備を導入することも検討しましょう>>アパート経営に無料Wi-Fiインターネット【大家の感想付】宅建士が5つのポイントを解説
まとめ
インターネットとチラシを併用することで、営業窓口が大きくなるため内見者の増加につながります。ただ無差別に宣伝をおこなうだけでは効果がありませんし、費用もバカになりません。
インターネットとチラシを上手に活用して、効果的なアパート経営をおこなっていきましょう。