アパート経営の本【オススメ厳選5冊】2019年版!不動産投資から税金・経営までの良書

アパート経営に役立つ不動産投資の本を買おうと思っても、レビューが少ないとそれだけで買うのをやめてしまうなんてことありませんか? せっかく買ったのに自分が知りたい内容が書いてなかった……なんて気持ちになりたくないですよね。
そんなことがないように「あぱたい」では、不動産初心者でもわかりやすく解説されたアパート経営に関する本をご紹介! 税金や投資分析までがわかるオススメの良書を詳しく解説します。
こちらの記事では空室対策に特化した本をご紹介しています>>空室対策におすすめ書籍5選『空室対策のすごい技』から実践的な本までみんなの口コミまとめ
【オススメ1】[新版]まずはアパート一棟、買いなさい! 資金300万円から家賃年収1000万円を生み出す極意
著者 | 【石原 博光】
日本とアメリカで不動産投資をしながら企業のコンサルタントや多数の執筆活動をおこなう |
書籍内容 | 「石原式」と呼ばれる不動産経営のノウハウが込められた旧版から、さらに現在の不動産業界の動きや、融資を受ける金融機関の姿勢について紹介 |
17刷を重ねたロングセラーで、通称で ”まずあぱ” でも通じるほど有名。『まずはアパート一棟、買いなさい』の新版です。
著者自身の所有する不動産や得ている利益、そして著者のエピソードや不動産経営をはじめるきっかけにも触れており、多くの大家さんの愛読書になっています。
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アパート経営のすべてがわかるオススメのバイブル本!
著者は自身の経験から「アパート経営などの不動産投資は、長期にわたる事業計画と家賃を得る仕組みづくりで安定した事業になる」と本書で説いています。
また、家賃保証会社のシステムや仲介手数料の簡易計算式もわかりやすく図解で解説されているのが特徴です。
この本をオススメしたい人
- 新築ではなく、築古アパートで経営を考えている
- 自分の裁量で部屋のリフォームを計画したい
- アパート経営を本業にしたい
- 管理会社やリフォーム業者との信頼関係を大事にしたい
サラリーマン大家としてアパート経営をしたいけど、人づき合いは苦手……。
そんな人には、この本に書かれている内容に少し負担を感じる可能性があります。ただ入居者のニーズを掴みつづけて、満足度をあげるにはどうすべきか丁寧に書かれているため「最初の1冊」として持っておきたい本です。
「アパート経営を満室にする極意」を習得できる!?
本書では単身赴任者、留学生などの外国人を対象とした家具つき物件にも触れています。また一連の業務をオートマティック化するため、なにが重要であるかしっかり解説されているのもポイント。そのうえで満室経営にする極意を以下だとしています。
- 内見の第1印象で大切なのは清潔感
- 管理会社が案内したくなる部屋をつくる
- 賃料は相場の1割下げ
- 仲介不動産会社には広告費ではなく報奨金を出す
- 部屋の広さが8坪(4㎡)以下のアパートは買ってはいけない
アパート経営の流れを把握できるのはもちろん、信頼できる不動産会社とリフォーム業者をみつけて「自分のチーム」をつくること。リスク対策や不動産会社との良好な関係を築く重要性も理解できる、たいへん参考になる書籍です。
【オススメ2】2時間で丸わかり 不動産の税金の基本を学ぶ
著者 | 【吉澤 大】
税務会計事務所の代表でもありながら、株式会社トータルマネジメントコンサルティングの代表取締役 |
書籍内容 | 不動産初心者向けの税金の知識について紹介 |
「購入・取得」「保有・賃貸」「譲渡」「相続・贈与」など、具体的な状況に合わせて14の項目に分類されているので、わからないことがあれば読み終えてからも拾い読みができます。
税金に関する基礎中の基礎なので、アパート経営や税金についてある程度理解している人は物足りなさを感じるかもしれません。参考資料とまとめでは、軽減税率などの特例を受ける際の条件、申告書の書きかたも解説されています。
アパート経営に関わる税金知識が身につく本!
不動産経営では税金知識が絶対に必要です。短時間で税金のあらましを把握できるよう、図や絵で解説しているのが印象的。ダイアローグでは、不動産会社の新人と先輩のやり取りが会話形式で掲載されています。
初心者に向けに、むずかしい専門用語を使わない配慮もされています。
この本をオススメしたい人
- 将来不動産の相続をする
- アパート経営をしてみたいけど、税制がよくわからない
- 税金関係を後回しにしてアパート計画が止まっていた
- 大家をやりたいけど税金が……と二の足を踏んでいる
シチュエーションごとにかかる税金に特化した書籍なので、節税を踏まえたアパート計画の場合はとくに勉強になる1冊です。
「アパート経営に関わる税金」でもう迷わない!
本書はアパート経営に関わる税金がすべて解説されています。
- 不動産の購入に対する消費税
- 賃貸したときの消費税
- 契約書の作成時にかかる印紙税
- 不動産登記の登録免許税
- 不動産所得税・固定資産税
- 所得税・住民税
- 賃貸をしたときの事業税
- そのほか「税務署から『お尋ね』に対する対応」もあり
各章における冒頭では、状況別の税金についてロードマップ形式で全体像が把握できるようになっています。そのうえで各税金の疑問点を本文で解説するという流れです。基本的な税知識からワンランク上の専門知識をまとめており、モデルケースや具体的な数字でわかりやすく説明されています。
【オススメ3】アパートローンのリスク管理
著者 | 【小野 兵太郎】元銀行マンの不動産鑑定士
【野口 咲也】 元銀行マンの不動産鑑定士 【香月 裕爾】 金融法務の最先端を解説する弁護士 |
書籍内容 | 現在のアパート経営事情を踏まえたアパートローンに対する金融機関の状況を解説。 |
担保の評価や、ローン審査において役立つ1冊です。ほどよく図解も入った実用書なので、これからアパート経営をはじめようという人にもオススメ。
アパート経営のローン審査が有利になる本!?
本書は昨今の経済情勢を解説する内容にはじまり、「アパート経営と不動産会社との関係」「家賃収入以外でローンを返済する収益計画の問題点」「急増したアパートローンの管理上の留意点」など、実に深い内容がまとめられています。
さらに2030年を想定したアパートローンの特性や資金貸出後のモニタリング、担保評価などについてなど、元銀行マンならではの解説だと感じさせます。
また著者は、今後の人口減少を理由にアパートの需要が停滞すると決めつけるべきではないと主張。同時にアパートニーズの対象をライフステージ別に割り出し、どんな間取りが適切であるか考えるのが重要だとしています。
この本をオススメしたい人
- 金融機関から賃貸大家がどうみられているか知りたい
- 購入する土地や物件がまだ定まっていない
- アパートローンを検討している
- 収支シミュレーションを徹底的にマスターしたい
サブリース問題が騒がれた昨今、不動産経営とアパートローンの関係性がいかに重要であるか叫ばれるようになりました。本書ではサブリースに関わることとして、賃料減額請求権や契約書を熟読する重要性も解説されています。
すでにアパート経営をされているかただけでなく、これからアパート経営をするかたにもオススメです。
「アパート経営の正しいシミュレーション」ができるようになる!
「収支シミュレーションの作成・妥当性の検証」という章においては、以下のようなポイントも解説されています。
- 検証に必要な資料
- 初年度のシミュレーション方法
- 融資期間のシミュレーション方法
まさにアパートローンの融資を引き出すために手元に置いておきたい1冊です。
【オススメ4】誰も書かなかった不動産投資の出口戦略・組合せ戦略 詳細解説版
著者 | 【猪俣 淳】
不動産関連の資格を26資格持っている株式会社アセットビルドの代表取締役 |
書籍内容 | アパート経営に対する効率性や、安全性の判断を身につけるための投資分析方法を紹介 |
初版、改訂版、解説版がすでにあり、今回はさらに掘り下げた詳細解説版として販売されています。「読めば読むほど知識が深まる」と絶賛されている本ですが、一度で理解するのはむずかしい印象もあります。
ただ「安易に不動産投資をしないように! 」という著者の意向が明確に示されており、数字にこだわって確実な収益が得られるアパート経営を目指したい人は必読の1冊です。
アパート経営におけるキャッシュフローの考えかたを網羅!
不動産投資の効率性や安全性の判断基準をもってほしいという著者の願いがあるのか、投資指標・投資分析・どれくらい利益が出るのかを徹底的に説いています。そのため数字と計算が非常に多いです。
NOI(純営業収益)、YG(イールドギャップ)など専門用語が並べられており、基本的な不動産の論理を意識して読み進めると非常に内容の濃い本だと感じるはず。
この本をオススメしたい人
- 数字に強い
- 不動産投資を投資と考えず、商売・事業としてやっていきたい
- なんとなくのアパート経営ではなく、数字でしっかりアプローチしていきたい
イニシャルで略されている専門用語もあるので、ある程度不動産投資の経験があって、アパート経営を数値化させたいと思っている人向きと言えるでしょう。
著者自身の投資事例をもとに、不動産インデックスとポートフォリオの組み合わせも紹介。「数字」で不動産投資を考える人の判断材料として役立つ情報が満載です。
「アパート経営の効率性と安全性」を数字で考えられるようになる
レビューをみると「文章が回りくどい」「専門用語を使ってあえて難しく読ませようとしている」など厳しい意見もあります。ただ賞賛レビューしかない本より信ぴょう性が高く、本の内容は確かという証拠とも言えるでしょう。
むずかしいとは言いつつも、本書には以下のような詳しく解説する見出しもあります。
- 出口戦略・組合せ戦略実践マニュアル
- 投資分析マニュアル、投資分析の応用
頭にスッと入るような読みやすい内容ではないぶん、しっかりと知識をつけるのがアパート経営を成功させるのだと感じる1冊です。
【オススメ5】最新「金持ち大家さん」になる! アパート・マンション満室経営術
著者 | 【浦田 健】
国内および海外の不動産開発、コンサルティングを手掛け、年間の公演数は40回以上 |
書籍内容 | 日本初の不動産投資専門資格「不動産実務検定2級」対応
借り手目線を常に意識した満室経営の方法について紹介 |
借り手目線を常に意識した経営方法が詳細に書いてあり、管理会社・リフォーム会社の選びかたで変わる効果も解説。空室対策に反映されると実感できる1冊です。
章が終わるごとに不動産実務検定2級対策用の一問一答がもうけられています。
本書でアパート経営を満室にする基本がわかる!
空室対策は永遠につづく……と前置きしたうえで、効果的な入居者募集戦略を解説。反応がよくなる募集チラシのつくりかたや、お金をかけずに入居者の満足度を高める工夫など実践しやすいアイディアが網羅されています。
「多様化する入居者のニーズに合わせた経営方法」の章では、一般的にリスキーだと言われるシェアハウスや外国人入居者の上手な受け入れかたも紹介。
満室経営に必要なメソッドが、この1冊に凝縮されています。
この本をオススメしたい人
- 空室対策や満室経営の知識を増やしたい
- 管理会社やリフォーム業者を見直したい
- 家賃滞納や減額交渉があった場合の入居者への対応を知りたい
- 不動産実務検定2級に合格したい
本書はアパート経営で必要な実務について、ボリューム満載で紹介しているのが特徴です。金持ち大家さんになるために知るべき大切な税務・節税の知識、破産に追い込むデッドクロスの正体も解説されています。
「アパート経営をマスター」できる!
実は本書、具体的に「こんなことが書かれている」と一言では表しづらいのも特徴のひとつ。なぜなら、アパート経営のすべてを網羅した非常に有用性のある書籍だからです。
そこで目次から内容を抜粋しつつ、本書の中身を一部ご紹介します。
【賃貸借契約の実務を完全にマスターする】
- 普通借家や定期借家の特徴と使いわけ
- 入居者とオーナーそれぞれの解約申し入れや立ち退きに関する知識
【満室経営を維持するリフォームのノウハウ】
- 新築同然にリフォームするときのポイント
- 修繕計画や修繕費用のつくりかた
- 耐震診断と耐震改修工事の助成制度について
【さまざまなリスクの対処法】
- 入居者からの家賃減額や家賃滞納への対応方法
- 立ち退きについての法律知識
- サブリース業者との値下げ交渉のポイント
- 火災保険と地震保険の知識
- 事件・事故が起きたときの対処方法
タイトルでは「満室経営術」と言いながらも、アパート経営のすべてが解説されているのがおわかりいただけると思います。もしすでにアパート経営をしているなら、自分ができているか否かのチェックリスト的に読んでもよいかもしれませんね。
まとめ
今回は、わたしがアパート経営をしたい人にオススメしたい本を5選紹介させていただきました。
不動産投資に関する本は、数限りなく存在します。だからこそ自分にあった1冊をみつけるまでに「はずれ」を引いてしまう無駄は省きたいですよね。
今回ご紹介した書籍はどれも良書。ぜひ一度は読んでみてください。大家さんとしてのスキルが10倍アップしますよ!